10月10日、恵那市東野コミュニティーセンターにおいて、令和6年度恵那市・中津川口腔保健協議会の合同研修会が開催された。『口から始める介護予防―いつまでも食べられように そして健康寿命の延伸へ』をテーマに、岐阜県歯科医師会理事である杉浦石根先生と、可児市の保健師である奥村由記子氏を講師にお招きして行われた。
杉浦講師からは、“ぎふ・さわやか口腔健診”について講演が行われた。同健診の目的や概要、検査項目、検査方法について、動画も交えながらの、大変詳しく、わかりやすくお話していただいた。今回の研修会では、歯科医師・歯科衛生士をはじめとする、普段から同健診に携わり、認知している参加者がみられる一方で、ケアマネージャーなど介護に携わる職種の参加者も多く、同健診があることは知っていたものの、健診の内容については、今回の講演で初めて知ることができ、勉強になったとの声も多数聴かれた。
奥村講師からは、 “ぎふ・さわやか口腔健診”の結果において、オーラルフレイルの疑いのある受診者に対して可児市が行っているフォローアップ事業とその現状についてお話していただいた。可児市では、保健師らが、オーラルフレイルの疑いのある受診者に自宅訪問し、オーラルフレイルに対する保健指導を行なうというものであった。他の自治会の取り組みや事業について知る機会は少なく、今後の地域保健活動を行う上で、学ぶものが多く、有意義であった。
今回の研修会では、ぎふ・さわやか口腔健診”の有用さについての改めて実感し、学ぶことができた機会となっただけでなく、歯科医師、歯科衛生士、介護に携わる職種間の知識の共有ができた研修会となった。