COってなに?
C O (シーオー)ってなに?
現時点ではむし歯とは断定できないが、お口の中の環境が悪い状態が続くと治療が必要なむし歯になる可能性が高い状態で、歯の表面が白斑、白濁、褐色斑などの色変化として観察される状態のことです。
C O(要観察歯、Questionable Caries under Observationの略語)
むし歯が進行するのか停止しているのか、または再石灰化の可能性があるのか見極めるのに一定期間の経過観察および精密検査が必要です。
むし歯は、以前一方的に進行して行くと考えられていたので早く削って詰める治療法しかありませんでしたが、最近では生活習慣の改善やフッ素の使用などにより、削らないで保存することのできる初期のむし歯がある事が分って来ました。また、歯は削らないで保存する方が長持ちする事も分って来ました。
COがある場合、食生活や歯みがきに注意してかかりつけ歯科医院で定期的な健診を受けると良いでしょう。
*歯を構成しているカルシウムやリンなどが酸によって歯から溶け出し、これをくりかえすとむし歯になります。しかし、口腔内には唾液中のカルシウムやリンを沈着させて元に戻す働きがあり、これを再石灰化といいます。
特徴
1.歯の溝が黒いあるいは茶褐色だが穴があいていないもの |
2.歯の表面が白く粗造だが穴があいていないもの |
COの経年的観察
はじめての診察
「歯の溝が茶色で虫歯かな?」
でもよーく観察すると穴があいていないのでときどき見せてもらうことにいました。
レントゲンなどを使った精密検査の結果、CO(シーオー)と診断されました。
・「歯みがき」や「おやつ」に関して注意しました。
・「フッ素塗布」を行いました。

約6ヶ月が経過しました。
溝の色が黒く変化しました。
精密検査の結果、C Oでした。

約1年が経過しました。
黒い部分がやや大きくなりました。
しかし精密検査の結果、C Oでした。

約2年が経過しました。
黒い部分はあまり変わっていません。
精密検査の結果、C Oでした。

約4年が経過しました。
黒い部分はあまり変わっていません。
精密検査の結果、C Oでした。
C Oのなかには下のレントゲン写真のように肉眼でう窩(穴)が確認できないが、実際にはむし歯がある場合もあります。(ー部がむし歯)
このような理由からC Oの場合は、かかりつけ歯科医院での定期的な精密検査が必要と考えられます。
要検査の事例



GOってなに?
G O(ジーオー)ってなに?
歯垢の付着と歯肉の炎症が見られるが、歯石沈着はなく、生活習慣の改善とブラッシング等によって炎症が改善されるような歯肉の状態をいう。
GO(歯周疾患要観察者、Gingivites under Observationの略)
健康歯肉とG Oの比較
健康

G O

歯肉炎
